形から入るリーンスタートアップ
無駄を徹底的になくす、と言われているリーンスタートアップ。
2012年ごろから話題でしたがようやく最近勉強を始めました。
新しい手法を取り入れるときはその導入コストに悩まされるものですが2014年の今、
リーンスタートアップをとにもかくにも始めるためのツールが充実してきていると感じたのでまとめておきます。
リーンスタートアップとは
リーンスタートアップとは何でしょうか?
以下のように参考になる資料はネット上にたくさんあります。
ざっくり言うと「検証を重ねて無駄を最小限に抑えながらサービスを構築していく手法」と言ってしまって良いかと思います。
検証の対象は多岐に渡ります。
- 課題は解決すべきものか
- 解決方法は顧客が求める形か
- 顧客はお金を支払ってくれるか
詳細を知りたい方はぜひとも資料をお読みください。
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
- 購入: 24人 クリック: 360回
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Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
- 作者: アッシュ・マウリャ,渡辺千賀,エリック・リース,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 14回
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とにかく形から入ろう
ここからが本記事のメインの内容です。
リーンスタートアップを始めるにあたっての手順は本来様々だとは思いますが、
いくつかのツールを使えば本で紹介されるような内容を押さえた形でかなり素早くリーンスタートアップの導入をすることができます。
ここでいう「形から」という部分の具体的な内容は以下のとおりです。
- サービス全体をまとめる
- 課題が適切かどうかを問う
- 顧客がサービスに興味を持ってくれるか問う
それぞれを少し詳しく説明していきます。
サービス全体をまとめる
リーンスタートアップでは「リーンキャンバス」というものを書きます。
課題やその解決方法、顧客層、マネタイズなど様々な内容を書くことでサービスを俯瞰して捉えることができるとされています。
このリーンキャンバスを書く、というときにに使えるのがTinyCanvasです。
非常にシンプルなツールで起動したらログインなどは何もなくすぐさま書くのみで、URLさえ取っておければいつでも途中の状態を維持できます。
もちろん無料です。
こちらのツールで書いてみたのがこちら、OnlineIdです。
リーンキャンバスを書くにあたっての参考になればと思います。
課題が適切かどうかを問う
次に進みましょう。
特に技術者は、サービスを考えた時点ですぐに製品を作ろうとしてしまいがちですがリーンスタートアップの考えではこの時点で製品開発を始めるのは時期尚早です。
まずは課題設定が適切かどうかを確かめましょう。
課題を設定した時点ではほぼ全ての場合、「hogehogeは解決すべき問題だと思われる」といった未確認(サービス提供側の思い込み)の状態のはずです。
基本的にはこのときのおすすめの検証方法は顧客に直接話を聞くことです。
先ほどのリーンキャンバスで書いた顧客を見つけて話を聞きましょう。
(ここでのコツは解決方法についてはまだ触れないことです。課題のみを話して共感してくれるかどうかで「解決くべき課題である」ということを検証します。)
直接話を聞くのが難しかったり、とにかく早く回答数が欲しいといった場合はQuestantを使ってみるのも一つの手でしょう。
PC、スマホの両方に対応しておりかなり簡単にアンケートを作成することができます。
アンケートの作成や回答の収集が無料でできます。
ソリューションに問題がないか問う
課題が解決すべきものだと確認できた場合は解決方法が妥当かどうかの検証に入ります。
この段階でのやることも多岐に渡って考えられますが、個人的なおすすめはサービスのランディングページを作ってしまうことです。
サービスの概要をいち早く世に出すことで「解決すべき課題を適切な方法で解決しようとしているか」を検証することができます。
このときのおすすめサービスはStrikinglyです。
サクッとWebページを作ることができます。
Strikinglyを使えばWebサーバは愚か、HTMLやCSSの知識がゼロでもキレイなUIのページを簡単に作成できます。
用意するのは表示する文言と(載せたければ)数枚の画像だけです。
アクセス解析情報の閲覧やメールアドレスの登録フォームも用意できてかなり便利です。
このサービスを使って作成してみたのがMyBooks ~あなたにおすすめの本を月に1冊お届けします~ on Strikinglyです。
この程度のサイトであれば20分程度で作ることができました。参考になればと思います。
以上で今回の記事は終了です。
みなさまのリーンスタートアップの入り口になれば嬉しいです。